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2016年6月9日(木) 『トッパンホール15周年記念コンサート』

今週は、この季節と、今回のコンサートで聞いた曲でもある、ブラームスの「雨の歌」を聞いてみましょう。

バイオリンは、驚異的な腕前の持ち主、ギドン・クレメールと異色のロシアビアニストのアファナシェフで聞いてみましょう。





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今週のエッセイ 
『トッパンホール15周年記念コンサート』

前回に続いてトッパンホールコンサートですが、今回は演奏について報告します。

今回のコンサートは、6日のコンサートのうち4日聴いたのですが、過去にはこんな贅沢な経験はありません。

しかも、演奏者も充実していて、ほとんどが演奏コンクールの優勝者レベルのメンバーなのです。

音の良さは前回報告したのですが、演奏も、ホールの音の良さが手伝ってか素晴らしいものでした。

曲目を紹介しましょう。

全6日間のコンサートの内容は、シューベルトのリート(歌曲)とピアノ3重奏曲に始まり、

*ブラームスはバイオリンソナタ(雨の歌)、チェロソナタ、ピアノ4重奏曲
*シューマンはピアノ3重奏とリート
*モーツアルトピアノ四重奏曲
*ヤナーチェクのバイオリンソナタ、ベルクの6重奏曲

そして、シューベルトピアノ3重奏曲を含み最後は、シューベルトの白鳥の歌と弦楽5重奏曲で終わりました。

トッパンホールは、いままで主催公演のプログラムの大きな柱をベートーベンに置いてきた、とのことですが今回はロマン派に焦点を当て、ベートーベンと同時代に活躍したシューベルトをクローズアップしているとのことです。

そして、今回の特徴は室内楽のコンサートでありながら弦楽四重奏は一曲もないということです。

解説によれば、弦楽四重奏という山脈はベートーベンがすでに踏破されているとのこと、後世の作曲家はその高みに挑むことよりも違う形で音楽を作っていったという解釈のようです。

ブラームスは、その作曲家人生でいつもベートーベンを意識していました。

その結果、第一交響曲を完成するのにかなりの時間がかかった、というのは私レベルでも知っていることです。

シューベルトも、べトーベンを意識していたわけで、その結果今回のトッパンホールコンサートのプログラムのような曲が作られたのですね。

これらの曲は、その時代的背景もあって名曲が多いようです。

曲目については、上記のように、私レベルでもベートーベンの弦楽四重奏は避けたいなという感じがあって、今回のプログラムは、若かりし頃ブラームスは聞いているので懐かしい感じがしました。

ブラームスはメロディーラインだけを追っていくと聞きやすいのですが、同じ音域の楽器が重奏的に音を重ねてくるのはなんとも簡単には理解できない難しさがあります。

そういった意味では、聞いた後に心に残る音楽ですね。

演奏者は、日本人の弦楽器奏者4人と欧州からの演奏者7人という若手で構成され、日下紗矢子さんは、パガニーニ国際バイオリンコンクールで2位など多くの実績をもっていて、他の演奏者も同様な実績を持っています。

欧州からの演奏者のM・E・ヘッカーさんはロストロポーヴィチ国際チェロコンクールで1位になった人で、独奏者としてバレンボイム、ティーレマン、ゲルギエフなどの指揮者と共演してきた経歴を持っています。

つまり、今回のトッパンホールコンサートでは世界の中堅どころの演奏者によるコンサートということ、〇〇弦楽四重奏団、といった定型的常設の室内楽の楽団ではないのです。

全6回のコンサートのうち、私は3日目のブラームスとシューマンの歌曲の日からの参加でした。

ブラームスはバイオリンソナタ1番の「雨の歌」とピアノ四重奏曲2番でしたが、先ずはホールの音の良さに酔いしれて時間を過ごしました。

演奏は全コンサートで共通して、演奏者が伸び伸びと、若干やりすぎなところもありながらも、自分の演奏を楽しんでいる、というものでした。

こういう演奏は、聞く方も演奏者の世界に引き込まれて楽しめますね。

ブラームスの雨の歌も私も知っているきちっとした演奏というよりも、内省的なこの曲を、演奏者の世界で切々と訴える感じは良かったです。

圧巻は、上述で紹介したチェロのヘッカーさん。

彼女はバレンボイムなどの大指揮者と共演していることもあり、大指揮者を向こうに回して自分の世界を演奏し切る、という彼女の世界をここでも聴かせてくれたのでした。

弦の動きに体も揺らせての朗々と陶酔しきっての演奏は、堪能できました。こういうのは良いですね。

演奏の中に彼女の演奏活動がどんなものか知ることができ、間接的にバレンボイム、ゲルギエフなどの巨匠が向こうにいるのがわかります。

ところで、こういった大指揮者ですが、日本にいると、特別な存在ですが、現地欧州に行けば普通に日常的な演奏会で彼らの指揮でのコンサートが聴けます。

つまり、そういう環境で鍛えられている演奏家の演奏を聴いたわけです。

対して、日本人で参加している演奏家は、もう一つ自分の世界を出しきれていなかったのは残念です。

音は綺麗で丁寧な演奏だったのですが、やや枠にはまった演奏だったのが気になりました。

欧州現地では名だたる名音楽家が日常的にコンサートで会える、と書きましたが、演奏家にとってもそのような環境で活動することで鍛えられていくのです。

私はクラシック音楽のついては20世紀の巨匠たちの去った後、今後クラシック音楽はどうなっていくのだろう、と考えながら聴きます。

彼らの残した名演奏を超えるものを聴けるだろうか、などの心配とともに、未来がどうなっていくのかという、ワクワクするような期待感です。

室内楽の世界は、20世紀には有名な室内楽団がいて名演を楽しませてくれました。

しかし、ネットで調べただけでも、アマデウス弦楽四重奏、スメタナ四重奏団なども活動を終えているようです。

新しい楽団もあるのでしょうが、時代は変わったのでしょうか。

3年前ぐらいにウィーンで、ウィーンフィルのコンサートマスターのライナー・キヒェルさんの率いるキッヒェル弦楽四重奏団を聴きました。

良かったのですが、伝統的な演奏でした。

上述のように、弦楽四重奏ではクラシック音楽の新しい世界は期待できないのでしょうか。

しかし、今回の世界の中堅演奏家による室内楽はなんと素晴らしかったことでしょう。

本当に心に残るコンサートでした。
音楽の躍動感といい、演奏家も聞く者も陶酔したコンサートは、こうしてみるといろんな要素が集まって実現したものであることがわかります。

そこには、

✴ホールの音の良さ
✴弦楽四重奏という定型からの脱出で、ブラームス、シューベルトの音楽が見直された
✴グローバル化の進行で個々の演奏家の距離が縮じまった効果と、いろんな意味で枠にとらわれない音楽が出現していること

などなどがあるのではないかと思います。

今回のコンサートを聴いて、クラシック音楽の世界に期待を持てるようになりました。

今後も、トッパンホールの可能性や、ブラームス、シューベルトの世界に強く誘われて行きそうです。

※トッパンホール15周年記念コンサートは、下記からも確認できます。
http://www.toppanhall.com/archives/lineup/series1516D.html#header

【予告】次回のエッセイ
今も、素晴らしいコンサートの余韻に浸っているのですが、来週はジャズの続きを書いていきます。

私がどうしても書きたい、ジャズを聴くための「作法」をお伝えしたいと思います。

ご期待ください!!

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