"音"で世界の人を幸せにする!

サウンドファンは音のバリアフリー実現のミライスピーカーや現代のコンフォートオーディオを通じて
皆様の幸せのお役に立ちたいと願っております!

2018年1月5日(金)『実はデジタルアンプだった真空管アンプの話 <その2.アイホンなどデジタルの音の世界の進化>』

今週の音楽

ピアノ演奏による、”展覧会の絵”

ムソルグスキーの作曲した展覧会の絵は、オリジナルはピアノ演奏用の曲でした。今日はその オリジナルにのっとって聞きましょう。因みに、管弦楽用の編曲はフランスの作曲家ラベルが 行ったものでした。

*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*
今週のエッセイ
実はデジタルアンプだった真空管アンプの話
<その2.iPhoneなどデジタルの音の世界の進化>

ある人が、中国製の真空管アンプを買って使っていたのですが真空管が点灯しなくなっても音が出ていた、とのこと。
調べてみると、真空管は飾りで、実はデジタルアンプで音が出ていたのです。彼の怒りは想像に余るものがあります。

しかし、真空管アンプと偽ったのは罪悪だと思ったのですが、騙された方の音感覚も、「素直な、良い耳だ!」と思ったのです。

つまり、この話の裏には、
「デジタルアンプは、真空管アンプに酷似していて音が良い」 という、デジタルアンプの音質評価があり、この方の耳の実力は正しい、と思うのです。 作った中国人もその事を理解していたわけです。

この話は、ネットで拾った実話で、彼は怒りのあまりこの中国製アンプを破壊した、というところまで報告されていました。

そんな訳で、今回は、現在では音が出る物には、どこでも使われている、デジタルアンプの話をしましょう。デジタルアンプは、熱が出ず、コンパクトに作れることから使いやすいのです。
今回は、次の内容について考えてみましょう。
・デジタルアンプの音質的実力はどのくらいなのか、
・また、デジタルアンプはどうして音が良いのか (注:ここでの「デジタルアンプ」とは、主にスピーカーを駆動するデジタルパワーアンプです)
*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*
デジタルアンプが我々オーディオの設計者の世界に実用品として現れてきたのは1990年代でした。
デジタルの世界は、ノイズの塊の世界で、それまでのアナログのノイズの無いピュアな信号のやりとりとは全く異なります。(ノイズの塊と言っても、可聴帯域外のノイズです) ですから、この「ノイズの塊」を捉えて、デジタルは音は良く無い、と感覚的に言い切ってしまう人も多かったのです。

私はどうかというと、早い時期からデジタルアンプの音に着目してきました。その音の良さは驚きでした。
アナログパワーアンプでは出にくい低音がいとも簡単に出て、音場感が素晴らしいのです。かたまり感のある、パンチのある低音なのです。
私の当時の経験では、その低音や音場感は高額なアナログハイパワーに匹敵し、アナログアンプではコストをかけないと出なかったのです。

私は、1980年代後半にアナログパワーアンプで欧州で高い評価のアンプを作ったのですが、この1990年代初頭に聞いたデジタルパワーアンプの音に、アナログパワーアンプでは出すことの難しい「音楽的な音」を感じ、新しい音の可能性を感じたのです。

そのデジタルパワーアンプの音を聞いた時から、私は、この音を、従来型のアナログパワーアンプで安価にどう実現したらいいか、を考え始めたのです。それからというもの、毎年設計するパワーアンプでいろんなことを試行錯誤し、そのデジタルパワーアンプのような音を、安価なアナログパワーアンプでも出せるようになったのは数年後でした。

初期のデジタルパワーアンプの音に触発されて、実は私の作るアナログパワーアンプの音も大きく進歩したのです。
普通に考えるのと、逆の話ですね。

ところで、デジタルパワーアンプの、低音や音場感の良さ、はどうしてなのでしょう。それは、デジタル信号は、回路の不安定さがあると正確に動作しない、「デジタル信号処理の難しさ」が結果的に、良い音を作ることにつながっているのです。 つまり、デジタル信号処理は、電源や実装するプリント板のグランドなどを強力に、「過保護に扱う」必要があるのです。その事で、結果的にアナログパワーアンプよりも、正確な信号処 理がなされるからなのです。
逆に、アナログパワーアンプは、プアな構成でも音が出てしまうところに問題があるのです。

ところで、私は、本稿でiPhoneの音を、何代もフォローしてきました。 iPhone4、iPhone5、iPhone6、そして今回のiPhone8と。
繰り返しになりますが、iPhoneの音は、iPhone5で、非常に高いレベルに達し、残念なが らiPhone6以降はビハインドしています。
悪化しているのは、純然たる電気回路実装上のプリント板パターンなどによる音です。実装上は、機能上の実装の複雑さと混乱から、音へ配慮は難しくなっているのでしょう。

しかし、回路構成的には、ステレオ化されたり、ガラスのケースによって、そういう部分では、音は向上しているのです。
iPhoneの、このような「音の進化」に、私は複雑な心境です。
確かに、ガラスケースによる音の進化や、ステレオ化は素晴らしいのです。
この音の変化は、人間ならば例えば子供から大人への成長の過程での、「失うものと、成長で獲得する能力」とでも理解すべきなのでしょうか。古いものに拘り(こだわり)続けることの停滞より、進化するものの「新しい味わい」に目を向けるべきなのでしょうか。

新着記事一覧

第162回:2018年1月5日(金)『実はデジタルアンプだった真空管アンプの話 <その2.iPhoneなどデジタルの音の世界の進化>』
第161回:2017年12月15日(金)『iPhone Xの音が飛躍的に展開 その1 <“ガラスの音”にアプローチする>』
第160回:2017年12月5日(火)『ミライスピーカー・カーヴィーに込めた音質技術者の魂 その3』
第159回:2017年11月15日(水)『ミライスピーカー・カーヴィーに込めた音質技術者の魂 その2』
第158回:2017年10月30日(月)『ミライスピーカー・カーヴィーに込めた音質技術者の魂 その1』
第157回:2017年10月18日(水)『評論家の音から学んだ、音楽性豊かな欧州の音』
第156回:2017年9月28日(木)『「エッセイの在り家」 西郷隆盛と、私の生き方』
第155回:2017年9月22日(木)『スマホ時代の聴覚保護』
第154回:2017年9月14日(木)『私も前期高齢者として』
第153回:2017年9月7日(木)『聴覚の劣化の原因「有毛細胞」を知ろう』
第152回:2017年8月31日(木)『感音性の聴覚の劣化、4タイプ』
第151回:2017年8月24日(木) 『聴覚を守って、聞こえを確保しよう 「しかし、聴覚は日々衰えている」』
第150回:2017年8月17日(木) 『サウンドファンのパラダイム (企業の魅力と製品開発エネルギーの源泉は何か) 第3回』
第149回:2017年8月10日(木) 『サウンドファンのパラダイム (企業の魅力と製品開発エネルギーの源泉は何か) 第2回』
第148回:2017年8月3日(木) 『サウンドファンのパラダイム (企業の魅力と製品開発エネルギーの源泉は何か)』
第147回:2017年7月27日(木) 『「言葉として虫の声を聞く」日本人のコミニュケーション その3』
第146回:2017年7月20日(木) 『「言葉として虫の声を聞く」日本人のコミニュケーション その2』
第145回:2017年7月13日(木) 『「言葉として虫の声を聞く」日本人のコミニュケーション』
第144回:2017年7月6日(木) 『サウンドファン宮原取締役インタビュー【4】』
第143回:2017年6月29日(木) 『サウンドファン宮原取締役インタビュー【3】』

代表サトカズが語る

ポコアンプ3のBluetoothの設定の仕方です。とても簡単ですよ♪上の帯のタイトルをクリックすると大きい画面で見れます。

ポコスピーカーSF30H4WC愛称:ホワイトキャンバスの視聴を上げました。

(株)サウンドファンの製品紹介です。ミライスピーカーとポコアンプ3になります。