サウンドファンは音のバリアフリー実現のミライスピーカーや現代のコンフォートオーディオを通じて
皆様の幸せのお役に立ちたいと願っております!
今週の音楽:
雨の音楽、ショパンの「雨だれ」(作品25の15)を聞きましょう。
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今週のエッセイ
西日本豪雨で考える、災害、警報、避難指示
(2)届かない警報、
*雨中での警報伝達の難しさ
*7月豪雨での「困り事調査」での、警報取得方法はどうだったか
本エッセイは、音に関して色々考えています。
今回は、7月の西日本豪雨も念頭に、災害時の音による警報伝達について考えてみましょう。
豪雨の騒音の中、確実に住民の耳に災害の警告を伝え、避難指示を届ける、のはかなり難しいことです。
その事は、数年前の新潟の水害で明らかになりました。新潟では、度々起こる地震の間に水害にも苦しめられてきました。
「市街地から離れた農村部においては避難指示が耳に届かなかった」のでした。
何故、農村部か。
図にも示したように、市街地、特にマンションなどの林立する地域では、建物に音が反射して路面での会話や警報は伝わるのですが、農村部においては、茂った草木は音を吸い、反射音が無く聞こえにくくします。
そのような音響条件に加え、豪雨の雨音は、全ての音をマスクしてしまうのです。
新潟での農村部での雨による災害も、こうしたことが原因にあったのです。
もう一度まとめると、下記になります。
1)農村部は、防災スピーカーの警報が、草木で吸音され耳に聞こえにくい音響条件である
2)雨音が防災スピーカーの音をマスクして、警報が聞こえにくくなった
この、豪雨の音響条件でも、なんとか住んでいる方々に警報を伝えるにはどうしたらいいか、という難題は、国や行政も取り組んでいるのですがなかなか決め手に欠ける、ようです。
では、実際、今回の7月豪雨で、警報の伝達はどのように行われたのでしょう。
ここに、「平成30年7月豪雨(西日本豪雨)における障害のある方々の困りごと調査」を、株式会社ミライロが行いました。
これは、障害のある方、とありますが、ここでの集計結果は普通の人にも、行動心理的に当てはまると思いますが、必ずしも同じとは言えませんのでこの点留意して読んでください。(文末のURLからも詳細をご覧ください)
ここで、目を引く調査結果をあげてみました。
1)避難指示・勧告の情報の入手がすぐ入手できたかについては、約8割の人が「すぐ入手できた」と回答しています。入手できなかった人の理由については、リアルタイムでの情報が入手する方法がわからなかった」という回答が多く、時々刻々と変わる災害においての情報の伝達の重要さが感じられます。
2)リアルタイムの情報の入手方法については、約5割の人が避難指示・勧告をテレビで入手していて、改めてテレビの重要さを認識させられます。
その他の入手方法として、防災スピーカー、市のホームページ、スマートフォンなどが回答されています。
3)聴覚に障害を持つ方々に対しては、回転灯や文字表示装置を導入して、周りと同じ情報を得られる工夫が必要です。
4)そして、ほとんどの方が不安を感じ、歩行や移動が難しく、無事に避難できるかどうか心配しています。
このような結果です。
ここで注目したいのは、約半分の人がテレビから情報を得ていることです。
また、音でダメな場合には文字など視覚に訴える、ことでしょうか。
警報の伝達に関して、まずは警報という「音」ですが、テレビや、視覚などの合わせ技などでも、なんとか人々の安全を確保したいものです。
[参考資料]
文中の「平成30年7月豪雨(西日本豪雨)における障害のある方々の困りごと調査」は株式会社ミライロが行ったのを引用しました。
下記より、ご覧下さい。
http://www.mirairo.co.jp/press_release/post-11602
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