サウンドファンは音のバリアフリー実現のミライスピーカーや現代のコンフォートオーディオを通じて
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今週の音楽:
今週の技術内容に因んで、有名なライブ録音の曲を聞きましょう。
イーグルスのホテルカリフォルニアです。
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今週のエッセイ
呼吸球という理想的音源
「ミライスピーカーと理想音源」
今回のテーマは、少し難しいテーマですがお付き合い下さい。
先日、ある先生から、ミライスピーカーの曲面サウンドについて、次のような意見を頂きました。
「曲面振動板は仮想点音源が存在する点音源と同じである」
平たく言うと、ミライスピーカーの振動板は曲面になっているので、曲面には中心があり、そこを中心とする 音源と考えられる、 ということです。
この見解は、ミライスピーカーの特徴の一部を表現していますが、このことでミライスピーカーの特性が素晴らしい、とは言い切れないのですが、今回は、「理想音源である、点音源を実現したらどんな音が体験できるか」と言い換えて、エッセイを書いてみようと思います。
主題の理想点音源を実現する、として、あるオーディオメーカーは「呼吸球」というものを考え、試作しました。 その球形の中心の点は仮想点音源と考えられる、という発想から、名付けて呼吸球というものを作りました。
どのような構造かというと、12面体構造を採用した球形をしており、全体が振動板として機能しています。
12面体ですが、底面には振動板をつけないので、11面の振動板がまるで呼吸するように振動し、音を発生させるというものです。
◉理想的音源とは
ここで、理論的に理想の音源についてまとめておきます。
通常のスピーカーは円形の振動板を音源として振動させ、音波を放出するします。
しかし放出する方向が 、一方向に決まっているため指向性が生まれるほか、ユニットをエンクロージャに搭載するため、エンク ロージャの形状による周波数特性の乱れが発生するのです。
また、キャビネットで音波が回折する影響などもあ り、そうしたものが固有の音質を形成してしまうのです。
このような影響から逃れるために、今回のような、点音源を想定し、それを実現するために呼吸球というスピーカーを考えたのです。
◉試作品の音質評価
このメーカーが作った12面体の点音源を実現した呼吸球、試作ですが、このスピーカーの音の評価は次のようなものです。
再生音は非常にクリアで、均一かつ極めて自然に広がる音場が特徴。無指向性のため、通常のソースでは音像はピンポイントとはいかないが、高さも感じられる優秀な定位感が印象的。
特にライヴ録音された楽曲では、2ch再生とは思えない音場の広がりで、目を閉じるとスピーカーが消え、録音した場所に来たような感覚が味わえる。また、試聴中に横を向いたり、頭の位置を変えても音場や音像が変化しないのも、球状スピーカーの音の特徴である、と評価されています。
ミライスピーカーは、ここまで理想的にはいきませんが、曲面振動板として、理想の音源に少し近づいているのではないでしょうか。
ここで試聴に使っている、ライブ録音の音源ですが、コンサートなどを会場で録音したソースは、基本的にステレオマイク二本で録音するために、会場の響きなどがよく録音されていて、雰囲気などが生々しく録音されます。
オーディオ関係者は、響きや、雰囲気の再生には、このようなライブ録音のものを多く使うのです。
✳この呼吸球を作ったメーカーは、日本ビクター株式会社(現在は、株式会社JVCケンウッド)です。 呼吸球の詳細は下記からご覧下さい。
https://av.watch.impress.co.jp/docs/20060914/victor.htm
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