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第196回:2019年6月19日(水)『聴覚・五感が人生を救う』

今週の音楽
ある神学者は「私は恐れるのだが、天上の神が喜んで聞くのは、バッハではなくて、たぶんモーツァルトの音楽だろう」と言っています。
その、モーツァルトの音楽には、厳格なキリスト教にあっても、軽さの中にも哀しみと慈しみがあります。
今回は、そんなモーツァルトの『フルートとハープのための協奏曲』ハ長調 K 299 ピエール・ランパル/ラスキーヌを聞きましょう。
哀しみと慈しみの世界を名手ピエール・ランパルのフルートで聞きましょう。

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今週のエッセイ
「聴覚・五感が人生を救う」

1、加齢にある素晴らしい世界

「聴覚に生きて」
聴力など身体機能は年齢と共に低下していき、加齢はネガティブにとらえられがちです。しかし、加齢はマイナス面だけでしょうか。今回は、「加齢にある素晴らしい世界」、老境について書いていきたいと思います。

若い頃は、なんでもできる、不可能はない、と頑張るのですが、怪我や病気をすると、「これが治らなかったら人生終わりだ!」と思ったものです。しかし、年齢を重ねると、いつからか、自分にそういった病気などの危機がおとづれても、それは一つの休養であったり、人生を見直すチャンスか、と思えるようになるものです。

つまり、加齢とは、なにかを一つずつ失いながら、自分という枠組みを作っていく、といえるでしょうか。

ところで、加齢は失うばかりなのでしょうか。失う代わりに何かがわかり、人の心や世の中への処し方、物事の核心部を把握することができ
ます。素晴らしい芸術や、経営、政治なども、決して平坦ではないこうした人生の紆余曲折の中で実現できるのではないでしょうか。40才少し前にして欧州で評価された製品を作ることができた筆者も、その時に、それ以降に学んだ音の経験があったらもっと良い製品ができたのでは、と反省するばかりです。
本当に音楽の楽しさや、楽しさや「音の美しさ」のポイントを学んだのは、それ以降であること、を痛切に感じます。

2、仏陀も説いた「素晴らしい感覚の世界」

このように、最終的に、心を打つ芸術的表現や物事の良い判断は、人生経験に裏付けられた本能や感性までに高められた感覚がその拠り所です。また、こうした感性や感覚の世界に生きることで、日々の雑事や煩悩から逃れることができ、心を自由にリラックスさせることができます。閉塞感に陥った心は、感覚の世界で救いを求めることができます。

心の苦しみからどのようにして抜け出し、心穏やかにいきていくか、これは、古今東西先人の悩んだところであり、仏陀も80年の生涯をかけて多くの人に説いたところです。

原始仏教を紐解いてみましょう。修行者は心の安らぎを大事にしました。ある修行者はこんな言葉を残しています。

『麗しき雨音を残しながら雨が降る 私は一人気付きを保ちながら
心を見つめている 煩わしい思いから離れて
澄んだ心で息を吸っている 雨よ降りたいだけ降るがよい』
(下記、「参考」より引用)

もしも、心の苦しみを超える生き方ができるならば、雨の日さえも自分の人生の味方になってくる、澄みきった心を大事にする、というのが仏教の心だ、と教えています。
このように充実した人生を生きていくのに大切な心がけは、「感覚を大事にする」ことです。

長くいきていると、理性や自分が何か、を失いかけるときもあります。
そんな時は、道を歩く時にしっかり足の裏で大地を感じ取る、風のそよぎや自然の音を感じとるならば、心に沸き起こる雑念や妄想に打ち勝って、光や風が輝いて、妄想から抜け出ることができるかもしれないのです。

「食べる禅」という考え方があります。
口にものを入れたら、目を閉じその感触を味を味わう。
音や音楽の世界も、そのように耳や体で感じるものを味わう、「聴く禅」の世界があるのではないでしょうか。
音楽の音だけではなく、音の世界には、風の、川のせせらぎなど自然の音、環境や心で多様に変化する人の声などに耳を傾ける。そのような音や五感の世界を大事にして生きていけば、豊かな人生を送ることができるのではないでしょうか。

音の世界に長く付き合っていると私にとって、それが「道」であり、生きることそのものになってしまいました。
本稿を読まれた方も、そんな五感の世界を大切に、日々を豊かに過ごして頂ければ、と思う次第です。

《参考》
今回のエッセイは、NHK 文化講演会 2019 年3月10日放送「心やすらぐ 日々の すごしかた」
草薙 龍瞬・僧侶文筆家 に想を得、一部引用しました。

*お詫び*
第194回のエッセイ『日本の音作り技術が欧米音楽を支える「カラヤンが音の宝石箱と言った音」』に、一部、人名に間違いがございました。

誤)ウラジミール・リヒテル
   ↓↓↓↓
正)スヴャトスラフ・テオフィーロヴィチ・リヒテル

お詫びして訂正いたします。

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