"音"で世界の人を幸せにする!

サウンドファンは音のバリアフリー実現のミライスピーカーや現代のコンフォートオーディオを通じて
皆様の幸せのお役に立ちたいと願っております!

2016年11月10日(木) 『誰にでもわかりやすく「良い音とは何か」3』

今週も、もう一曲、ムジークフェラインザールのニューイヤーコンサートから聞いてみましょう。


🎵 🎵 🎵 🎵 🎵 🎵 🎵 🎵

今週のエッセイ

誰にでもわかりやすく「良い音とは何か」
第三回 最高の音と言われるムジークフェラインザールの音とは

 
いよいよ今週は、最高の音、ウィーンのムジークフェラインザールの音について解説していきましょう。

まず、ここの音が最高だ!、と言ったのは、アメリカの音響学者、レオ・ベラネクです。
彼は世界中の有名コンサートホールの音を聞き、残響時間などを測定し、さらに指揮者や評論家のコメントも参考に、世界で最も音の良い3箇所のコンサートホールを特定しました。その本は、1960年代に出版された、「音楽と音響と建築」です。

そこでは、
1位ムジークフェラインザール
2位ボストンシンフォニーホール(アメリカ)
3位コンセルトヘボー(アムステルダム)
となっています。
 

ボストンシンフォニーホール(アメリカ)

ボストンシンフォニーホール(アメリカ)


 
コンセルトヘボー(アムステルダム)

コンセルトヘボー(アムステルダム)

彼のこの評価は、おおむね妥当なもので現在でも、これが世界中のコンサートホールの定説となっています。
この、三つのコンサートホールについて彼は、1位のムジークフェラインザールと2位3位のコンサートホールには大きな開きがあると言っています。
実際に音を聞いてみると、彼の言うように1位のムジークフェラインザールの音は特筆に値する音です。
蛇足ですが、2位と3位ですが、彼はアメリカ人ですのでボストンが上になっていますが、私はコンセルトヘボーが2位にふさわしいと思っています。

その音、ムジークフェラインザールの音ですが、次のようです。
1)軽やかで抜けの良い音で、聴く者を包み込む。抱擁感が高い音。
2)低音は重くなく豊かで、高域は滑らかで特定の帯域に強調感がない。
3)低音から高音まで響が豊かで、ブラームスなどのロマン派の音楽には特に良いとされている。

一言で言うと、滑らかで音の厚みがあり、軽やかに効く者を包み込む音、と言ったところです。
私が日本でここの音に最も近いと思われる音は、大阪のザ・シンフォニーホールです。首都圏では、所沢のミューズ・アークホールがかなり近い音をしています。両ホールとも、ムジークフェラインザールを参考に、しています。

20世紀後半の箱物行政の流れで多くのコンサートホールが作られましたが、その多くがこのホールを参考にしていますが、成功しているのは多くありません。
ホール全体が直方体のこのホールの形式は、収容人員が少なめであるなどいろんな制約があります。この二つの日本のホールは、忠実に守ったと言えるでしょう。

さて、このムジークフェラインザールの音ですが、この音を理解するにはウィーンに赴き、ムジークフェラインザールで聞くしかありません。
ここが、このホールの音を語るときに最大のネックです。

レコードなどに録音された音ではこのホールの音の良さはわかりません。
本エッセイで、今週の音楽、にムジークフェラインザールでの演奏を紹介していますが、低音の豊かさや音の滑らかさは感じていただけると思いますが、このホールの最大の音の真髄である、空気感のようなものは伝えていません。

それは、言葉で表すと、「乾いた秋の日の空気の中で感じる、優しい空気に包まれている印象」とでも言っておきましょう。
つまり、音そのものの他に空気感、雰囲気、と言った要素がこのホールの音の価値で、人の心に幸せ感を醸し出す音です。

前号で書きましたが、日本のオーディオ評論家の一部の人達は、1960年代にここを訪れ感激して日本のオーディオを牽引したのでした。
オーディオマニアが究極的に狙う音の方向だと思います。

別の言い方をすると、ムジークフェラインザールの音には、どの周波数帯域にも強調感がなく歪み感がないために、現在の録音技術では伝えることができないのだ、と言えるでしょう。

その観点では、2番目のコンセルトヘボーの音はわかり易い音です。バイオリンなどの弦の帯域、周波数でいうと4~5kHzの音に強調感があって、それは録音した音でも、それか、と分かる音です。
むしろ、ヨーロッパの音、と一言で言うにはコンセルトヘボーの音がそれに当たるでしょう。

これ以上言葉を尽くしても、音について伝えるには限界がありますが、ムジークフェラインザールの音を別の面から理解できる内容をお伝えしておきましょう。
このムジークフェラインザールは、その建築構造と、音調節にも長い時間をかけた成果でもあるのですが、中部ヨーロッパの大陸性の気候も大きく貢献しているのです。
こんなことが言われています。
安いバイオリンでもウィーンで使っていれば素晴らしい音になる、と。
つまり、湿度の低い気候は楽器の音の響きを素晴らしいものにするように、建築物の音にも大きく貢献しているのです。

次回は、まとめとして、そのムジークフェラインザールの音がどうして価値があるのか、その音と音楽はどう関係しているのか、など考えてみたいと思います。

 

  
 
 
 
 
◆◆◆ サウンドファンよりお知らせ ◆◆◆◆
毎週更新のサウンドエッセイ。
更新時には、サウンドファンFacebookでもお知らせしております。
是非、サウンドファンFacebookページに「いいね!」をして
サウンドエッセイを引き続きお楽しみください。

 サウンドファンFacebookページはこちら

新着記事一覧

第110回:2016年11月10日(木) 『誰にでもわかりやすく「良い音とは何か」3』
第109回:2016年11月3日(木) 『誰にでもわかりやすく「良い音とは何か」2』
第108回:2016年10月27日(木) 『誰にでもわかりやすく「良い音とは何か」』
第107回:2016年10月20日(木) 『女性が輝く平和な時代 』
第106回:2016年10月13日(木) 『女性が社会を変革する 』
第105回:2016年10月6日(木) 『素材が作っている時代の音 ミライスピーカーな音 』
第104回:2016年9月29日(木) 『「ミライスピーカーは、ストラディバリの音のDNAを持っている、という聞き方」その2 その技術的根拠 』
第103回:2016年9月22日(木) 『「ミライスピーカーは、ストラディバリの音のDNAを持っている、という聞き方」その1 』
第102回:2016年9月15日(木) 『カクテルパーティ効果とミライスピーカの音認識効果』
第101回:2016年9月8日(木) 『曲面の効果』
第100回:2016年9月1日(木) 『ミライスピーカーお勧め使用法 「音量そのままで明瞭度アップ」』
第99回:2016年8月25日(木) 『「ミライスピーカーの切り開く世界を求めて」100回にちなんで』
第98回:2016年8月18日(木) 『音のマイスター、競合メーカー品を常用する』
第97回:2016年8月11日(木) 『音造りも音楽もスポーツ! 「リオオリンピックを見ながら」』
第96回:2016年8月4日(木) 『JBLとジャズの深い関係』
第95回:2016年7月28日(木) 静けさの研究「青梅の空中回廊、御嶽神社周辺」
第94回:2016年7月21日(木) 『バークリー音楽学院あるいは秋吉敏子の生き方』
第93回:2016年7月14日(木) 『ジャズはレーベルが育てた』
第92回:2016年7月7日(木) 『評論家についての考察』
第91回:2016年6月30日(木) 『ジャズの魅力、中音の魅力』

代表サトカズが語る

ポコアンプ3のBluetoothの設定の仕方です。とても簡単ですよ♪上の帯のタイトルをクリックすると大きい画面で見れます。

ポコスピーカーSF30H4WC愛称:ホワイトキャンバスの視聴を上げました。

(株)サウンドファンの製品紹介です。ミライスピーカーとポコアンプ3になります。